【触れては】ここはメイド\かっふぇ!/ですから【いけない世界】

 
おはようございます。花澤香菜です。
すごいですね。こんなにも明らかな嘘を平然とついてのけるのは、日本全土探してみても俺くらいのものでしょう。
そんなことを誇りに思える今の人生が好きだったりします。死ねばいいのに。

今日は、「メイド喫茶とはいかようなるものか?」という非常に奥深くかつ壮大なテーマを掲げるつもりでした。
つもりだったのに、余計なことから話し始めてしまった…。
今は後悔している。

そもそもコンセプトカフェ業界という、どこか薄闇に包まれた、未だ人類が測り知ることのできない非常に曖昧で蛇足的なサブカルチャーが、今日(こんにち)に至るまでにどのようにして形成されてきたのか…というところから話し始めたいわけなのだが、俺はよく知らないのでその辺の根本的な事情は著名なコラムニストにでもお任せしておく。頼んだぞ、ハゲ。

早く本題に入りましょう。(え

ところで、そのコンカフェ風景の実態はというと。
いろんな色の絵の具を混ぜすぎた結果できた、「きったない黒」みたいな色。
(…このような粗末な表現になってしまわれたことを、皆さまに深くお詫び申し上げたい。キャストの方々には特に。)

そんな色の中で、不特定多数の人間が出たり入ったり、入ったり辞めたり(おっと)していくのがコンカフェという世界だと思います。
うんわかった、だから何?

ひとつの店舗に着目すれば、そのお店だけの小世界がまた広がっているものです。
例えば僕の知る中では、その日2人のキャストがお給仕しており、2人ともがホールから消える。
といったような世界も存在します。
残念なことに、存在してしまうのです。
しかしながら、結局のところ、一度入店してしまえばあまり深く考えていないので割とどうでもよかったりします。
そんなことは、どうでも。

それよりも大事なのは、その日そのときのお店の空気を汚す客がいたりいなかったりという、とてもわかりみのある話です。
中でも(主に悪い方面で)極端に目立つ客は、「厄介」のレッテルを貼られることになります。
一度貼られてしまうと、はがすのには困難を極める。(たぶん無理かも
新しく貼り直すのは、スマホの保護フィルムよりも難しいと思います。
密着性抜群。粘着力に定評のあるお客様にはピッタリなステッカーはこちらになります!
…とても残念でならない。

そういった客はたいてい、キャストが投げかけた話をぶった切ってくるか、容赦なく横槍を入れてくるかのどちらかです。
しまった。どちらかではなくその両方という事例がいることを忘れていた。さすが二刀流、恐悦至極に存じます。(かしこ)
キャストが、昨日見たアイドルのライブの話をしているのにも関わらずファインディングにも関わらず、
「アイドルっつーとそういえば小泉今日子は昔さぁーry」
などと、80年代の自分の見聞きできていた範疇の話を無理矢理に、唐突に、脈絡もなく話し始めるのであります。
誰も興味ないである。

違うそうじゃない。今はその話じゃない、と。
アイドルの話はしてるけど、小泉今日子は1ミリも登場してない。わかってくれ。頼むから()

そして、いつどんな話題で盛り上がっていても、とりあえず下ネタに結びつける確信犯も散見される。
その手のタイプは、世間一般のあらゆる場面で結構いたりするものだが、ことコンカフェにおいてはマジで100%厄介認定なので早々にご退場お願いしたい。マジ厄介2000%レボリューション。革命起こしちゃったぜ、ご主人様。

コンカフェは、店内では最初から一般の世界ではないことを前提に、暗黙のルールという項目が多く存在する。
「おさわり厳禁」「プライベート詮索NG」「LINEやDMのやりとり論外」「下ネタは基本的にNG」などがそれにあたると思う。
ほかにも、「野球・政治・宗教が絡む話はダメ」というのがある。
理由は、誰も得しない話題だから。です。
まぁそんなような、いくつかの暗黙と曖昧の上に成り立っているのがコンカフェなのであります。

これからそう遠くない未来、数年や十数年の間に、コンカフェ業界は終末を迎えると思います。
というのも、今から10年ほど前、それまでもともと2次元の分野に根付いていた『萌え』というファクターをなんとかして現実世界に具現化・具体化できないものかと熟慮され、たどり着いたその“微妙な結果”がコレであり、実際のところ、繁華街の割高なテナントで出店するしかないのでメニューは一般の飲食に比べるまでもなく高く、そのくせ店員(=キャスト)ありきで集客している業種なので人件費をかけること自体がいわば必要十分条件みたいなものです。
ざっくりと言ってしまえば、今となってはある程度世間からの認知度を得た萌え文化の代名詞的な一分野として、これからのサブカルチャー史に完結したアルバムとして時代に埋もれてゆくこととなるでしょう。


…で、何の話だったっけ?



おわり